ポンコツなるまま

両親が犯罪者という貴重な環境で育ったポンコツなそらまめのハチャメチャ人生コラムです

世田谷のボロアパートK荘【ポンコツなままの人生#3】

現在は約8万のマンションに住んでいるそらまめです。中々良い物件です♪

 

子供時代はマッチ1本で全焼させられる、そんなボロアパートに住んでいたのですが、それなりに思い出深い物件なので少し掘り下げたいと思います。

小学生2年生ぐらいから高校生になるまで、過ごした世田谷のK荘です。(Kは大家さんの名前です)

 とにかくボロボロのアパートでした。2階建ての木造で、フロなしの1K6帖が、全6室ありました。もちろん狭さも半端なく靴が3足しか置けない玄関。その脇には水しか出ない2~3帖ほどのキッチン。そして6帖の和室といった感じです。

↓小学生でもピッキング可能な玄関でした↓

 

6帖の和室に母親と2人で住んでいたのでめちゃくちゃ狭かったです。

 

大きな家具は私のシングルベット・勉強机・こたつ・タンス2個・テレビ

なので、母は3帖ぐらいのスペースに布団を引いて寝ていました。普段私がいる場所としては、ベッド・こたつ・学習机しかありません。唯一の自分の空間がベット上だったため、今でもベットの上で生活することが多いそらまめです。

 

部屋の構造上プライベートを確保することが難しかったので、母との間にはあまり秘密がない小学生でした。 さすがに中学生ぐらいにもなると反抗していましたが、仲の良い親子だったと思います。ただ、そのせいで完全に子離れできない母親になっていたと思います。やはり適度な距離感は必要ですね。

 

もちろんエアコンなども建物の都合上、取り付けることができず、昔より気温の上がっている今だったら真夏は熱中症になっていたかもしれません。

 

冬はガスストーブこたつを使用していたので温かかったです。部屋も狭いので速攻温まりました。ガスストーブは灯油ストーブのように、天板でお餅なども焼け、冬は重宝していました。

 

CORONA(コロナ) 石油ストーブ 3.7L (木造6畳まで/コンクリート8畳まで) RXシリーズ ダークグレー RX-22YA(HD)

↑こんな感じ

 

ただ、和室にストーブを置く場所がなく、キッチンと和室の入り口に置いていたのでトイレなどに移動する際はストーブをまたぐというかなり危険なチャレンジが必要でした。過去に数回失敗して太ももを負傷したことがあります。母も私の記憶の中では1度失敗しているので、本当に危険です。

 

ちなみに大家さんの一軒家が隣に隣接していて、アロエを栽培していたので火傷をするとアロエを採ってくるというミッションが発生していました。ドクダミも近くにあり臭かったのを覚えています。

 

そんな良い所のなさそうなボロアパートですが、1つだけ良い所がありました。それは1Fの共用部分に住人が使用できるコンクリの流し台があったのです。

 

そう!そこの水道は使い放題!!

 

水道代を浮かすため、ここで上履きやぬいぐるみを手洗いしていました。ただ私以外使用しているところを見たことがないので、何のために存在していたかは謎です。

 

当時、このアパートに祖母と母&私で2部屋借りていました。さらに私が中学生ぐらいになると、母の兄カズさんが夜の店で知り合った外国籍の女性リーさんを1階に住まわせ、親族でアパートの半分を借りるという不思議な状況になっていました。

リーさんは韓国の人で、ちょいちょい韓国語を教えてもらいました。とても優しいお姉さんで、一人っ子だった私にとっては良い話し相手でした。よく韓国海苔とウーロン茶をもらっていました。

 

しかしリーさんは1年ぐらいで部屋の家具を置いて失踪してしまい、誰も住む人がいなくなった部屋は私の個人部屋になりました。貧乏なのにめっちゃ贅沢な中学生でした。

その後カズさんは家賃を支払わなくなり、部屋を解約するのですが、その頃祖母がボケはじめたため、母と祖母が一緒に住み、祖母の部屋が私の部屋となりました。

 

今までプライベートというものが全くなかったので、その反動でできるだけ一人で暮らそうと、中学生ではめずらしく自炊などもおこなっていました。元々祖母が住んでいたので家電が一式あったというのもあります。

 

綺麗にしていましたが、ボロアパートなので時々虫被害があり人生で指折りのトラウマにあいました。

 

G被害です。

 

台所の流しが下水と直接繋がっていたので、ある日排水溝からひょっこり奴が出てきました。たまたま流しにいたので、すぐさま気づくこととができ水道水で撃退することができました。

 

ただ、奴が流れていく時…あいつは勢い余ってひっくり返っり…

 

その瞬間…

 

腹に卵みたいな白いツブツブがびっしりくっ付いているのを目撃しました。

 

もう絶叫です。

 

虫が大嫌いなので、本当にトラウマです。あれがなんだったのか知りたくもありません。その後排水の部分に網を張り、奴らの侵入を防ぎました。

 

もう一人侵入してきた輩がいます。

 

ヤモリです。

 

よく行っていた銭湯や、友達の家の窓にもヤモリを見たことがあるので、もしかしたら私の住んでいた世田谷は、結構ヤモリが生息していたのかもしれません。

 

家を守ると言われましても、部屋で見かけると絶叫ものです。

とにかくそらまめ虫が大嫌いなので、ヤモリが部屋に出た時は大事件でした。しかもヤモリを取り逃がし数日の間同居する羽目になりました。

その時ばかりは生きた心地がしなかったです。

 

退治方法もわからず、上野動物園の爬虫類科に電話で相談したぐらいです。とりあえずバルサで退治できるか問い合わせたら「可哀想なのでやめてください」と飼育員の方に反対され、また迷信を信じる方だったので、家の守り神と言われると何もできず本当に困りました。

しかし、数日後、玄関あけたらたまたまヤモリがいて、私が絶叫している間に外に出て行ってくれました。無駄な殺生せずに済んで本当に良かったです。

 

そんな色々な思い出があるK荘ですが、現在は取り壊されて、駐車場付きの一軒家が建っています。ちょっと寂しい気もしますが、いつ崩れてもおかしくないほどボロボロだったので、私の次に住んだ住人が生き埋めやマッチで全焼せずに済んでよかったです。

 

 

 

■追伸■

k荘は全室フロなしなので、アパートの住人は近所の銭湯に行きます。裸の付き合いをするので普通のアパートよりも住人同士の親密度は高かった気がします。